報われた?卓球さん。

【注】時間に余裕がある人だけ読みましょう。
大沢さんのインタビュー。
http://www.honeyee.com/feature/2009/shinichiosawa/contents.html
大沢先生のリミックスワーク集「TEPPAN-YAKI」が発売されたようで、そのインタビューの中で気になったお話。

大沢せんせい発言
「後もう一つは、DJの方に向いて踊って手を上げたり盛り上がったりする、いわゆるコンサートなのかどうなのか分からないDJ文化ってあるでしょ。あれって日本が流行らせたんだと思いますよ。今世界中どこに行っても横向いて踊ってるやつはいません。絶対にみんなDJブース向いてるんです
よ。あれって間違いなく日本が最初なんです。昔は僕がバンドでライブしにいったときですら横向いて踊ってるやつとかいましたからね。やっぱり日本が今のスタイルの先駆けだと思いますよ。」

ほんと〜?って感じも多少はしますが。笑
これを受けて思い出した卓球さんの発言。
10年くらい前?のインタビューで、

卓球先生発言
「DJの巡業で地方を回ったりしてきたんだけど、オレが回してるとみんな俺を見てるんだよ。踊らないで俺の方をずっと見てるの。これが今の日本のパーティーシーンだと思うとうんざりする事もある。」

(昔の記憶なので本当にうろ覚え)
みたいな発言が過去ありまして。このインタビューで終止卓球さんは、電気でライブをする事や日本でDJをする事に辟易としてる。みたいな内容を言ってた事を覚えています。まあインタビューをした雑誌が苦悩好きのじゃぱんさんだったので多少の脚色はあったのかもしれないけど、↑の状況にうんざりしてたのは本当なんじゃないかなと思う。音を聴きにきているというよりアーティスト石野卓球を見に来ている、みたいな見せ物的な雰囲気が漂っててつらいみたいな感じのことを言ってたかな。

そんな過去卓球が嫌気がさしていた、 DJとオーディエンスが向き合って(そして盛り上がる)という形が、今や世界の主流になってるんだと思うとなんか不思議な感じがしますね。
まあもちろん演者とオーディエンスが向き合うという形が一緒なだけで内容は全く違うのですが。そもそも↑のは踊ってないしね。笑
でも今のこの形があるのは確実にこの頃からの布石があったから。

海外のDJの人に日本のオーディエンスの印象を聞くと「よく音を聴いてくれる」「いろんな曲を知っていて詳しい」「こちらの意図した方向にすぐに反応してくれる」という意見多数。他の国だとただ騒ぎたい人が多かったりするみたいで、日本でDJするとミュージシャン冥利に尽きる瞬間が多くあるみたいな事をよく言ってくれています。
まあ日本人の潜在的な職人気質というかオタク気質からすると、どうしても曲や機材に興味が行くのが当然な流れなのかも。というかもっと単純に音楽好きが多いのかもしれないですね。

だから今思えば昔の卓球が嘆いてた日本のパーティーシーンとやらも、みんなすっごく真剣に音を聴いてた。って事だったのではないのかな。「卓球のかける曲をしっかり覚えなくちゃ」とか「使ってる機材なんだろう」とか、そんないろいろなことに神経を張り巡らせているのに忙しくて、踊る暇もなかったのかもしれません。極端だけど。
そんなまんまオタク的な流れから、シーンとして成熟するにつれ徐々に楽しさを表にだす(音にノル)術を知り、みんなで盛り上がる一体感を取り入れ(島国日本らしい)、今のスタイルになっていったって感じでしょうか。ここら辺になってくるともうよくわからないけど。
つまり何が言いたかったのかっていうと、
「卓球、日本人も捨てたもんじゃなかったでしょ。」って10年前の辟易としてた卓球先生に伝えたいって事。こっち側にはちゃんと伝わってるし楽しんでるから悲しまないで。と励ましてあげたい。
っっっっっってムリー!!!!
過去だし。

って本当はこんな事が言いたかった訳ではないのだけど、出口を見失ってしまったのでとりあえずどこかに逃げ込めないかと探した所ここに落ち着きました。落ち着いてないか。

そんな出口を見失ってしまったお話でした。もうこうまとめるしかない。

ってことで大沢さんのリミックスなかなか良いですよ。
大沢さんはあまり評価したくないんだけど、聴くとせざる負えなくなる感じがもどかしいのです。
PLAID | Whites Dream [SHINICHI OSAWA RMX]

RUBIES-Stand In A Line (Shinichi Osawa Remix)