泣く

「ぐるりのこと」観ました。

「ぐるりのこと」

【監督】 橋口亮輔
【キャスト】 リリー・フランキー木村多江倍賞美津子寺島進安藤玉恵柄本明
【ストーリー】
小さな出版社で女性編集者としてバリバリと働く妻・翔子(木村多江)と、法廷画家の仕事に戸惑いながらも記者として働く、頼りない夫・カナオ(リリー・フランキー)。そんな2人に、小さな命が宿る。そして翔子は、カナオと共に子を授かった幸せを噛みしめていた。だが、そんなどこにでもいる夫婦を、突然の悲劇が襲った…。初めての子供の死をきっかけに翔子は、精神的に追い詰められ、うつに陥ってしまう。だが、そんな翔子をカナオは全身で受け止める。2人は、困難に直面しながらも“夫婦の絆”で、壁を乗り越えていく――。90年代から初頭から21世紀へ時代が激変した10年。実際に起きたさまざまな社会的事件を背景に、1組の夫婦の時の流れを紡ぎ出した物語。

久しぶりにきました。何回泣かせるんだ。
地味に映画は見続けてるんですが最近ハッとする作品との出会いが少なかったのですが、こんな所で出会えるとは。日本映画すごいな。
台風の日に初めて妻の翔子と夫のカナオが本音をぶつけ合うシーンは、もう息が出来なくなるくらい泣いてしまいました。その後は笑いながら泣きました。そんないろんな感情を呼び起こさせてくれるすばらしい台詞やシーンの数々。リリーさんのたどたどしくて決して達者ではない演技も、味以上の何かを醸し出していました。何考えてるか分かりずらい顔っていうのもカナオにぴったりだったし。
久しぶりに文句が出ずに手放しで人に勧めたくなる映画です。
あー。泣いた泣いた。清々しい。