沈黙は悪だ

kakuchandesu2009-05-29


今日は変なテンションのまま突入します。俗にいう深夜に書いて朝方読み返して恥ずかしくなる手紙法則のアレです。


音楽の聞き方の話し。

歌を聴くときに人によってはまずサウンドを重視して聴くか、歌詞を重視して聴くかで入り方が分かれたりするのかもしれませんが、まあ大抵の人はサウンドから耳に入って来てそれから歌詞の内容を理解していく、という順序ではないかと思います。

私自身音楽は子宮で聴いて感じるタイプなので*1、耳で聞くと言うより体全体で聴いています。
なので音楽のジャンルの種類だったり
そのジャンルが生まれた時代背景などはあまり詳しくは知らないし、掘り下げないですし、また例えばアーティスト自身を掘り下げて、アーティストの出身地の歴史背景などの知識を得てから音を聞くと言う事はよっぽどの事がない限りしません。
そういう聞き方も、より歌詞の意味が理解出来たりして深く聴く事が出来るんですが。
本来ロックやパンクは社会の体制に憤りを覚えた事から生まれてきた音で、生きている社会や政治なんかとロックは深く結びついているものだと思います。*2音楽は自分が生きている生活から生まれてくるものだから当然か。

でも振り返ってみると私の聴いてきた音楽の多くは、半径2km圏内の中で起きる物語ばかりだったと思います。私とあなたの物語であったり、私の中の感情の事であったり。
それはもちろん大切な事であって、自分の大切な人との深いつながりを実感出来る事が人生の喜びだと思うし。自分自身ととことん向き合って自分の感情から自分自身を解放してあげる事も必要だし。

私たちは戦争以降の人間なので、戦争を味わった方々のしみじみと実感されたであろう、安息の中で家族や恋人や友達と過ごすこつこつと続く日常、平和な生活が送れる事のありがたさを、大切さを、大切に大切に教えられてきました。歌だったり、ドラマだったり、本だったりで。
LOVE&PEACE」が人生の最重要項目だと。
もちろんこれは揺らがない事実だと思います。

しかし、平和が前提になければ上記のような半径2kmの幸せは実感できません。
2001年9月11日から表立ってはじまった大きな波で世界の流れは確実に変わってきてるのではないかと思います。私の浅い知識では多くを語れないので、あまり言えませんが。アメリカと言う大きな国がイラク戦争を始められた事。結果的に誰も得のしない戦争。正義が存在しない戦争が現実に行われた事で、この世界の危うさを遅ればせながら心底感じる事が出来ました。いつだって平和は破られる危険性は普通にあり得る事なんだ。

日本で一番POPな形ででも心のあるメッセージを伝えられる力のあったメッセンジャー忌野清志郎さんを失ってしまった今日。日本では誰が彼の意思を継いでくれるのかな。
これからの日本では、彼みたいなカリスマ性があって社会的なメッセージがたくさんの人に届くアーティストは絶対必要になってくると思います。*3

なんてことを今日のMステのGREEN DAYを見ながら考えてしまいました。

GREEN DAYも前作の「AMERICAM IDIOT」ではブッシュ政権への批判、イラク戦争に賛成していた過半数アメリカ国民への批判を歌っていたわけですが、批判の内容は違えども今作にも様々なメッセージが組み込まれた組曲式のコンセプトアルバムになっているそうです。世界を網羅して売れているバンドが、大きな声でメッセージを伝えられる事が出来るのも音楽の凄さだと思います。
こういうアルバムが世界何十ヵ国で一位を取れるなんて。日本でも1位とりましたしね。 *4

21st Century Breakdown

21st Century Breakdown




こういうGREENDAY話をもっと詳しく分かりやすく面白く、私が最近いきなり影響を受けだした町山智宏さんが話してくれるPodcastがありますので、興味ある方はそちらを聴かれると良いと思いますー。話術があるって素晴らしい。うらやま。
TBSラジオ「キラキラ」内3時台コラム 町山智宏
http://podcast.tbsradio.jp/kirakira/files/20090515_machiyama_2.mp3

歌詞の中に歴代の偉大なアーティスト達の曲名を入れ込んでいたりとアナグラム的な手法を取り入れていたりするってのがおもろい。
Green Day - 21st Century Breakdown

*1:うそです。女は子宮でものを考えるっていう感覚は何となく分かる

*2:浅い知識しかないので偉そうな事言えませんが

*3:私が知らないだけで、そういう事をやっているミュージシャンの方がいるのかもしれませんが。。

*4:ただ日本ではこのGREENDAYのメッセージが支持された故の1位とかではないでしょうが。当たり前か。