くらもちふさこ

kakuchandesu2008-12-11

ぼんやりしてたら2巻がだいぶ前に出ていたのですね。。大変だーっと急いで本屋へ。
[rakuten:book:13030929:detail]
贅沢っす。まじ贅沢っす。
1話1話じんわりと伝わる作品を、まとめて6話も読めるなんて贅沢な時間です。
こんなにも読む事で神聖な気持ちになる作品もないです。正座で読むっす。
1巻よりは人物相関図やら、花染町のことやら(でも電車の駅の字がこまごめにみえるのは?)その人物達の物語を通しての人物像、なんかがぼんやりと見えてきたけども、ぼんやり分かる事で更に深まる物語のこの先の目的地。ただの恋物語では終わらないとはまあ思うけど、それにしても陽大とまあくんのおまじないの意味やら効力やら関連性やらとか、陽大が「史上最悪の良い子」だっていうのもどうなっていくんだか。。深読みしようと思うときりがニャイ。
それにしても伏線の張り方が恐ろしく素晴らしいです。同じ時空間の物語をそれぞれの登場人物目線の物語として1話ずつ物語を進めていて、2巻のエピソードに出てくる人物が1巻の同じ時間の話の中で、コマの隅っこの方にこっそりと登場してあったりなんてことがちらほら。それを答え合わせのように発見したときの痺れるような気持ちよさもありつつ、何よりくらもち先生の物語の進め方に、もうほわ〜としてもうもうあっぱれっす。あのときの脇役なあの子にこんな背景があったのか〜とか。あのすれ違った人がここに繋がるのか〜とか。物語を読み解くかけらがいろんなところに転がっていてそれを拾い集める事がとても楽しい。ほんとにもうくらもちふさこの頭のなかって。。
もう先生の中では物語が出来上がっってるのかなあ。その上で書いていってるのかなあ。
何にせよ、これからまだこのお話しを楽しみに出来る喜びを噛み締められるしあわせ。長生きしてくださいせんせい。

そしてこの作品が「このマンガが凄い」の女性編の第2位なんだそうです。
作品の質としては当然だとは思うのですが同時に意外な感じ。あまりメジャーな作品な印象ではなかったので。でもこういう風な作品が真っ当に評価される事が嬉しいっす!
誰かが言ってたけど、「この作品の良さが分かる人と友達になりたい」
ほんとうそうなのです。この良さが分かり合える事はなんてすてき。

このマンガがすごい! 2009

このマンガがすごい! 2009


そしてまたくらもちワールドを懐かしく思い、浸りたくなって思わず天コケを読み返しちゃうばかもの。
「なんか俺 わかんだよ 右田の気配って」 
もーおーさわーくーん。何回読み返してもやられます。